約6分 · 2026-09-10 更新
ダナンで具合が悪くなったら:病院へ行くか、往診を呼ぶか
食中毒・発熱・脱水。すぐ病院へ向かうべき危険な兆候、滞在先での診察で足りる場合、待っている間にすべきこと、そして旅行保険の請求に必要な書類について。

慣れない街で体調を崩すのは、旅行中や家族と離れているときはなおさら不安です。ダナンでよくある問題(食中毒、発熱、脱水)は多くが治療できますが、大切なのは「今すぐ病院が必要な状態」と「滞在先での診察で足りる状態」を見分けることです。
この記事は、その判断を速く、安全に行うためのものです。診察の代わりにはなりません。
まず確認:これは緊急ですか
次のいずれかがあれば、すぐに115へ電話するか最寄りの救急外来へ向かってください。医師が到着するのを待たないでください。
- 胸の痛み、または顎や左腕に広がる痛み
- 呼吸困難、安静時でも浅く速い呼吸
- 失神、意識障害、または起こしても目を覚まさない
- 止まらない大量の出血
- 吐血、または血便・黒色便
- 下がらない高熱、けいれん、片側の脱力やろれつが回らない
- 重い脱水の兆候(尿がほとんど出ない、立ちくらみ、ぐったりしている)
往診は救急医療の代わりにはなりません。時間そのものが治療になる状況では、移動してでも救急外来が正解です。
滞在先での診察が向いている場合
緊急でない場合、ホテル・Airbnb・アパートへ医師や看護師が来るほうが、つらい体で移動するより速く、負担も小さくて済みます。
- 食中毒、腹痛、嘔吐、下痢
- 点滴が必要な程度の脱水 — 診察のうえで判断し、その場で経過観察
- 発熱、風邪、のどの痛み、軽い呼吸器症状
- 医師の指示による注射、傷の処置、包帯交換
- 常用薬を切らしてしまったとき、または服用中の薬の見直し
病院と往診、どちらを選ぶか
- 軽症〜中等症で、いる場所で診てほしい → 滞在先での診察。
- 救急、あるいは精密検査や画像診断が必要 → 病院。移動と待ち時間は必要な代償です。
- 判断がつかない → まず診てもらう。四時間待って「入院の必要はありません」と言われるのは、短い旅程の使い方として惜しい。
待っている間にすること
- 水や経口補水液(ORS)を少しずつ、こまめに。一度に多く飲むと吐いてしまい、かえって水分を失います。
- 症状と、それが始まった時刻をメモする。医療者にとって最も役に立つ情報です。
- 脂っこい食事、アルコール、カフェインは避け、横になって休む。
- 上記の緊急の兆候が出たら、その時点で病院へ切り替える。
旅行保険の請求に必要なもの
多くの保険は、書類が揃っていれば滞在先での診察も補償の対象になります。診察が終わって医療者が帰る前に、その場で受け取ってください。あとから取り寄せるのは格段に面倒です。
- 項目ごとに金額が分かれた明細付きの領収書(一括の金額ではなく)
- 診断名、実施した処置、処方内容が記載された英文の診療報告書
- 医療者の資格と提供者の登録に関する情報
- パスポート。保険会社は氏名の一致を確認します
診察をスムーズにするために
- 建物名、階、部屋番号を正確に伝える。到着が遅れる原因の第一位です。
- アレルギーと、現在服用しているすべての薬(日本から持参したものを含む)を書き出しておく。
- ホテルの場合は、医師が来ることをフロントに伝えておく。
- ペットは別の部屋へ。座るか横になれる明るい場所を空けておく。
- 薬局で別に購入した薬のレシートも保管しておく。
最後にひとつ
滞在先での診察は診察であって、病院ではありません。画像検査、入院、専門医が必要だと言われたなら、それは診察が失敗したのではなく、診察が役目を果たしたということです。英文の紹介状を依頼し、搬送の手配を手伝ってもらってください。
参考文献
- NHS — Diarrhoea and vomiting
- CDC Travelers' Health — Vietnam